侘び・寂びを感じる

週末は、海からの波風に身熱をクールダウンさせながら、久しぶりに開放のビーチヨガ。砂に残る温かみが、強張って狭まったマインドをゆっくり揉み解してくれました。
なかなか集まるということ自体が難しいなか、当然いろんな判断や抵抗があったりします。そんな中で注意を払いながら、一人一人が自分のスペースを充分に使い、思い思いの自他の判断、体験を尊重する。もしかしたら、今はそんな事を学ぶ時期なのかも知れません。
そんな中で注意を払いながら、一人一人が自分のスペースを充分に使い、思い思いの自他の判断、体験を尊重する。もしかしたら、今はそんな事を学ぶ時期なのかも知れません。

ヨガが終わった後に食べていた僕の料理も今年は無くて、日が沈んだあとも波風の中空間を保ち、それぞれに時間を過ごし。
それでもひとつくらいはと、純国産の線香花火を用意しました。
これが本当に凄くて、玉がとても大きなガラス細工のように燃え、膨らみながら揺れる。火花が意志を持つ生き物のように時に暴れ、時に優雅に佇む。いつもの線香花火と全く違う。
その動きはまるで、スタジオジブリの『かぐや姫の物語』の姫が走りだすラストシーンみたいで、不思議な残像と幌切ない感情があとに残りました。

線香花火の箱に、「侘び・寂びを味わって下さい」とありました。
それは、
「貧粗・不足のなかに心の充足をみいだそうとする意識」
「閑寂ななかに、奥深いものや豊かなものがおのずと感じられる美しさ」
ああ、正にそのとおりだ。
その昔、僕らの先祖が感じ取っていたであろう豊かさ。それにそっと触れられたようで嬉しい。
「無い」ということは、そこに内在している「有る」がより自由であるということ。
残りの夏はそんな「侘び・寂び」を感じ取る日々にしてみようと思いました。また来月も開催予定です。一緒に閑寂な豊かさを受け取っていきましょうね。
