Yogajurnal online 5月の重ね煮
ヤングコーンと新ごぼうの重ね煮
ヨガジャーナルオンラインの重ね煮連載。毎月初めにアップされます。
5月の重ね煮:ヤングコーンと新ごぼう
みなさんは店先で、皮付きのヤングコーンを見つけたことがありますか?
とうもろこしの旬は夏ですが、今の時期に出てくるのはとうもろこしの赤ちゃんであるヤングコーンです。水煮の缶詰ではない新鮮な皮付きのものは、初夏のこの時期にだけ。味も別格です。もし見つけたら、皮付きのヤングコーンにぜひトライしてみてください。

皮むきは意外と簡単です。縦に薄く切れ目を入れればパカッと割れて、白いヒゲに覆われた黄色い実が現れます。むいた実しか見たことのない人には竹から現れたかぐや姫のようで、それはなかなかの感動です。
ヤングコーンは、実は白いヒゲまで美味しく食べられます。このヒゲがまた甘く、焼くと香ばしい。なので、白いヒゲも付けたままで重ね煮してみてください。

初夏にはすぐ終わってしまう、本当に貴重な旬の食材ですね。
また、この時期に取れるごぼうは新ごぼうと呼ばれ、白く柔らかい若取れの根はとても香りが上品で、さっと重ね煮をしただけでもサラダとして美味しく食べることができます。煮物、炒め物にと何にでも使える万能な食材です。冬のごぼうとはまた違う味わいを試してみてください。

ヤングコーン、新ごぼう共に、新しい形を生み出す成長のエネルギーを多分に含んでいます。初々しい植物たちを取り入れることで自分自身の古皮を脱ぎ捨てて、より軽やかな夏の身体へと変化していきましょう。